空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

”団地をいかに楽しむか”ということによって郊外の未来が見えてくる(京都堀川団地リノベーションプロジェクト)

京都駅から車で10分の場所にある築64年の堀川団地のリノベーションプロジェクトが動画で公開されています。

 


14 09 14 CX H2001 空き家問題 京都 築64年団地... 投稿者 marron-news-edit

 

全国初の店舗付き集合住宅

 

堀川団地は昭和25年〜28年(1950年〜1953年)に作られた全国初の店舗付き集合住宅(1階が店舗で2階から上が住居)です。

 

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連載 京都堀川団地リノベーションプロジェクト 第1回 京都にある築60年超のRC造・下駄履き団地のリノベーションプロジェクトが始動します!−団地R不動産−

 

建てられてすぐの頃は人をかき分けてでないと通れないくらいの大賑わいだったそうですが2013年頃には、住居の4割近くは空き家、1階の商店街にもシャッターが閉まった店が並ぶ状態に。

  

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1950年代初頭はこの人だかり。

 

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 2013年。シャッターが閉まるお店が目立つ。

 

堀川団地リノベーションプロジェクトが始動

 

これから人口がどんどん減っていく日本の郊外。それをいかにして楽しくハッピーに住むのか。特に団地を中心にして楽しむかということによて、郊外の未来が、ひいては日本の未来の一端が見えてくるんじゃないか」と、建築家で「東京R不動産」の運営で広く知られているOpen A代表の馬場正尊さんは言います。

 

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そんな馬場さんに、堀川団地のオーナーである京都府住宅供給公社から「アトリエやギャラリー、ショップなどクリエイターやアーティストが集まる魅力的な団地にできないだろうか」と、依頼がありました。

 

「この堀川団地を、若いクリエイターやアーティストが集まる魅力的な団地にできないだろうか?」

そんな突拍子もなく漠然としたオーダーから、このプロジェクトは始まった。依頼主は、この団地のオーナーである京都府住宅供給公社だ。

「え? この傷んだ団地を? どうやって?」

始めは正直そう思った。どうしたらここが若者にとって魅力的な場所になるというのだろうか?

でも、そのヒントを探すためにここを訪れるたび、私自身がこの団地や街の魅力に取り憑かれてしまうことになる。

連載 京都堀川団地リノベーションプロジェクト 第1回 京都にある築60年超のRC造・下駄履き団地のリノベーションプロジェクトが始動します!−団地R不動産−

 

そして堀川団地ビフォー内覧ツアー&リノベーションプロジェクトトークイベントが2013年6月8日に行われました。

 

このたび開催されるイベントは、団地をまわり、その長らく住みつながれてきた記憶を巡るツアー。さらに、リノベーション設計を担当する建築家 馬場正尊氏(Open A)が、堀川団地の歴史をひも解きながら、これからの堀川団地をどう住みこなしていくか、リノベーションプロジェクトの一端を紹介する。

京都府住宅供給公社、「堀川団地ビフォー内覧ツアー&トークイベント」開催 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

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堀川団地内の部屋は「コンクリートの建築物の中に木造建築が入っている」という珍しい作りになっています。「日本で初期のコンクリートの建物なので、たぶん日本人は鉄筋コンクリート造の建物をどう使いこなしていいのかわからなかった」、なので「京都の町家の技術をそのままコンクリートの中に持ってきた」と、「そこが面白い」と、馬場さんは言います。

 

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京都といえば、町家に憧れる人も多いだろう。この堀川団地は、鉄筋コンクリート造の団地なのに、まるで町家がすっぽり入ってしまったかのような空間構成が特徴的だ。

連載 京都堀川団地リノベーションプロジェクト 第2回 「気になる団地の中を覗いてみた」−団地R不動産−

 

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連載 京都堀川団地リノベーションプロジェクト 第2回 「気になる団地の中を覗いてみた」−団地R不動産−

 

内覧ツアー参加者からは、味のある建物を残していきたいという声が多かったようです。

 

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リノベーションプロジェクトのポイントは「職住一体」

 

かつての日本は”住みながらそこで働く”という「職住一体」がライフスタイルとして定着していた、そういうライフスタイルや生活様式をも再生しようというリノベーションプロジェクトです。

 

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住む人(コラボレーター)をコンペで募集

 

「職住一体」の古くて新しいライフスタイルを提案していくために住む人もある程度選んでいます。コンペ形式で住む人を選び、実際に住みながらセルフビルドでリノベーションを進めていきます。

 

この堀川団地再生の取り組みで興味深いのは、住む人(コラボレーター)を募集するコンペが行われるという点。今回のリノベーションでは単なるストックの活用に留まらず、多世代、多様な人々の集住による街の活性化を目指しており、まず、再生の第一歩として、新しい住み方を実験する4住戸を用意。

この4住戸をどのように住みこなすかを広く募集し、採用されたプランを提案した人は「コラボレーター」として、実際に住戸に住みながらセルフビルドし、アイデアを実行に移すそうです。

京都に残る商店街付き「堀川団地」で、プランを募集する「DIY実験」プロジェクトが始動 | スーモジャーナル - 住まい・暮らしのニュース・コラムサイト

 

住む人に選ばれたのはアーティストや職人、コミュニティ管理人

 

17名の応募があって決まったのは眼鏡作家さん、陶芸家、インテリアコーディネーター、そして4人は東京の不動産会社に勤めていた方。この方は3人のクリエーターと住民とをつなぐコミュニティ管理人の役割を期待されています。なぜクリエーターが選ばれたのかというと、”ものづくりを通し地域の魅力を発信してほしい”という狙いがあるからだそうです。

 

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セルフビルドが完了しカフェもオープン

 

2014年2月にセルフビルドが完了し、先行内覧会が行われました。インテリアコーディネーターの方のお部屋は廃墟のような空間が真っ白なキャンバスのような部屋に生まれ変わり、

 

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古めかしい戸棚はモダンな家具に変身しました。

 

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そして京都の職人らと伝統工芸品を作り、海外へ売り出そうとしています。

 

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さらに、商店街にはカフェがオープン。高齢者から若者、子供まで多くの人が利用しています。新しいお店の出店は5年ぶりだそうです。

 

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KYOGOKU DINING 〜京極ダイニング〜