今じゃ毎月、地方創生やまちづくり、空き家活用といった文脈での視察者が絶えないという徳島県神山町。そんな神山町で「空家町屋プロジェクト」を手がけられた建築家の坂東幸輔さんのツイートが空き家活用や空き家再生に取り組む上で大事な思想を表しています。
かつて新築を建てることが当たり前だった時代は更地にゼロから建物を建てるため、論理的な「正しさ」が必要とされていた。リノベーションや空き家再生・まちづくりが盛んになり、建築家が外から持ち込む「正しさ」よりも、現状にイエスと言える「肯定力」がこれからの時代に必要とされていると感じる。
— 坂東幸輔 (@kosukebando) 2015, 5月 8
つまり今あるストック(空き家)を活かすことに対するモチベーションがどこにあるのか考えたときに、事業を継続させていくための静的なデータももちろん大事ですが、ある種強引な突破する発想というか、決め打ち的な「肯定力」が大事だな、と思います。
空き家問題の解決はまちづくりにおいて重要な要素である。空き家が特徴的なのはあえて作られたものではなく、「もったいない何かに活用しようという」「場所が必要だから空き家を使おう」という、目的に100%合致していなくてもいいというある種の強引さが必要で、その強引さが「肯定力」になる。
— 坂東幸輔 (@kosukebando) 2015, 5月 8