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空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

町家と建具工場が複合する空き家が「小商い3店舗+地域の寄合処」に!中宇治yorinが全店オープン

空き家再生・活用事例 中宇治yorin 空き家再生・活用事例-京都府 岸本千佳

1階はタルトと焼き菓子、フレンチビストロのお店、2階はプライベートサロンとレンタルスペース・ギャラリー

HOME'Sが特集企画を出して応援していた「中宇治yorinリノベーションプロジェクト」ですが、2016年11月12日に完成お披露目会が開かれました。京都駅から電車で17分の場所にある宇治の街が舞台。町屋と建具工場だった空き家を再生し、地域のために使いたいというところからスタートしたそう。空き家がタルト・焼き菓子ホホエミカフレンチビストロ「witte de with(ヴィットデウィット)」プライベートヘアサロン「Muguet(ミュゲ)」の小商い3店舗と、レンタルスペース・ギャラリーyoriaiの4施設に生まれ変わりました。

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(画像引用元:中宇治yorin - 小商い複合施設)空き家が素敵な街のコンテンツに生まれ変わっています。

観光客は多いけれど滞在時間の平均はわずか3時間

京都・宇治といえば世界文化遺産に登録された平等院鳳凰堂宇治上神社など、多くの社寺が創建されている歴史ある街です。宇治茶のブランドもあります。そのため観光客で賑わいを見せるのですが、宿泊施設や店舗が少ないため滞在時間はとても少ないという課題があるのです。

「宇治は観光客も多く訪れる場所です。しかし、この街にはまだ宿泊施設や店舗が少ないことから、平等院などの一部の見所を訪れるとすぐに宇治を離れてしまいます。滞在時間の平均はわずか3時間というデータもあります」

“格安家賃・経験不問の小商い希望者募集” 『宇治の街』が打ち出す古民家再生プロジェクト | 住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト【HOME'S PRESS】 

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(画像引用元:“格安家賃・経験不問の小商い希望者募集” 『宇治の街』が打ち出す古民家再生プロジェクト | 住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト【HOME'S PRESS】)beforeの状態。風情のある古民家ですが空き家でした。

地元の人にとってもゆっくりランチしたりできるお店が少なかった

観光客にとってだけでなく、地元の人にとってもゆっくりランチしたりするお店が少ないそう。平安時代から代々住み続けている人々もいる街であるため、なかなかガラッと新しい店舗が出る、というのも難しかったのです。空き家だからって、おいそれと知らない人に貸すっていうのは、想像以上にハードルが高い。そこで、宇治観光まちづくり株式会社が間に入ることで、空き家のリノベーションとテナントの誘致を成功させたのです。

中宇治のエリアでは古民家の空き家も出てきているが、その活用はまだ進んでいないそうだ。商業店舗として古民家は人気があるものの、商業地としての中宇治の魅力にスポットが当たっていないのが現状だ。また、地域以外の人に空き家を貸したり売買するには懸念を持つオーナーも多いという。

そこで宇治観光まちづくり株式会社では、地元企業である同社が空き家を買い取り、リノベーションをした上で県内外を問わず、店舗を誘致することが考えられた。使われなくなった空き家(古民家)を活用して、中宇治に地域の核となる複合施設を作ろうというのだ。

“格安家賃・経験不問の小商い希望者募集” 『宇治の街』が打ち出す古民家再生プロジェクト | 住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト【HOME'S PRESS】

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(画像引用元:中宇治yorin - 小商い複合施設)中宇治は水路が巡って趣のある町家が軒を連ねる、情緒ある街並みです。

まちづくり事業者、不動産プランナー、建築事務所が協力

今回のリノベーションプロジェクトは、まちづくり事業者・宇治観光まちづくり株式会社が地域活性化の文脈で空き家再生を思い立ち、京都を中心に活躍する不動産プランナー・岸本千佳さんに相談したことがきっかけです。そして空き家の改修工事は建築事務所・エキスポが担当し、3者が協力して進められました。特に不動産プランナーの岸本千佳さんは以前書かせてもらった方で、改装可能・現状回復不要な賃貸物件を扱った不動産ポータルサイト「DIYP KYOTO」を立ち上げ・運営されているなど、以前から注目していました。最近では「もし京都が東京だったらマップ」が有名です。

もし京都が東京だったらマップ (イースト新書Q)

岸本千佳 イースト・プレス 2016-09-10
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テナント誘致に関して、規模の大きな店舗ではなく小商いに的を絞ったのはそんな岸本さんの発案です。確かに歴史のある落ち着いた宇治の街にマッチするのは小規模でも、地域に根ざして愛されるお店だと思います。

「宇治の街というのは、京都に負けない歴史が息づく街です。宇治川の流れに澄んだ空気、魅力的な景観があり、雰囲気としては京都よりも落ち着いています。そこで新たな店舗を誘致するのであれば、あまり大きな店舗ではなく、地域に根ざした商いを長期的に行ってくれる方を募集すべきだと思いました」(岸本氏)

【HOME'S】プロジェクトメンバー紹介:中宇治プロジェクトを支える熱き人々! | 住まいのお役立ち情報

また、京都市内は家賃相場が高騰していますが、ちょっとはずれた宇治だからこそ家賃も手頃だったり、市場も出来上がっていないので、これから開拓の余地がたくさんある、という公算も鋭いです。

京都市内ではお店ができるような物件は家賃相場も高騰しています。しかも数多くのショップがひしめき合う京都は、お店を開いたとしても競合の多い激戦区です。一方、宇治に目を向けると家賃も手頃。市場がまだ出来上がっていないものの、開拓の余地が存分にあるのが魅力です。それをきちんとアピールできるプロジェクトとして今回の仕組みを組立ました」(岸本氏)

【HOME'S】プロジェクトメンバー紹介:中宇治プロジェクトを支える熱き人々! | 住まいのお役立ち情報

地元の人にも観光客にも喜ばれるお店に

空き家がこういった魅力的な街のコンテンツに生まれ変わっていくのは、とても意義深いことです。空き家オーナーとの交渉、リノベーションプロジェクトの企画・実施、テナントの募集などなど、そのプロセスは一筋縄ではいかないのは当然だと思います。しかし、このような空き家再生・活用事例がどんどん広まることで、他の街でも空き家リノベーションプロジェクトが生まれたらいいなと思います。

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(画像引用元:中宇治yorinお披露目 :朝日新聞デジタル

中宇治yorin - 小商い複合施設
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