待機児童問題と空き家問題を一石二鳥で解決する「おうち保育園」
今日は病児保育や待機児童問題の解決や長時間労働を脱する働き方を変える事業を展開している「認定NPO法人フローレンス」の事業の一つである「おうち保育園」について取り上げます。
なぜ「おうち保育園」なのか?
それは、マンションの空き部屋や戸建て空き家や医院、事務所用途の物件など、様々な“空き物件”を有効活用して保育園につくりかえているからです。
空き家活用で待機児童問題を解決している「おうち保育園」は本ブログの趣旨・目的とダダかぶりです。
都市部に多い待機児童。しかし都市部は土地が無い。そこで”空き物件”を活用することで待機児童が必要なエリアへピンポイントでしかも低コスト・スピーディーにミニ保育園へとつくりかえているのです。
空き家活用に至った経緯や今後の展開について取材したい・・・でも
「おうち保育園」さんは各種メディアでも掲載されており、色々情報は出ているのですが、やはり直接お話を伺いたい。そして現場を見たい。
イクメンは当たり前に 男女とも仕事と子育てを両立する時代へ 認定NPO法人「フローレンス」代表理事 駒崎弘樹氏 WEDGE Infinity(ウェッジ)
ということで「おうち保育園」のウェブサイトにアクセス。がしかし、取材と視察の申し込みは一律お断りしているとのこと。
「おうち保育園」に協力できることないかと思って「区長への手紙」を書いてみた
で、ウェブサイトを色々見ていたら「物件の提供」や「寄付」といった協力の方法が考えられるようですが、そもそも”地方自治体が小規模保育施設の導入を決定しないことには開園できない”仕組みがあるようなのです。
おうち保育園は自治体から補助金を受けて運営する半官半民の施設です。自治体がおうち保育園という「小規模保育施設」の導入を決定して初めて開園できる仕組みとなっております。
さてどうしたものか。
自治体へご意向を訴える手段として「区長への手紙」「市長への手紙」というのがございます。
お住まいのエリアでの「おうち保育園」開園をご希望の方は、こうしたツールを使って、ぜひ「小規模保育施設の開園を希望」とお伝え下さい。こうした市民一人ひとりの行動が、より子育てしやすい社会の実現へ導きます。どうぞよろしくお願いいたします。
そう。「区長、市長への手紙」というかたちで一市民として「小規模保育施設の開園を希望」する要望を届けるだけでも「おうち保育園」の力になれるのではないか。
早速「区長への手紙」を作ってみました。宛先は都内で待機児童数ワースト3(平成25年4月1日時点)の”世田谷区”(884人)”練馬区”(578人)”大田区”(438人)へ。
自治体によって「区長への手紙」だったり「区長へのメール」だったりしますが、ちゃんと区長が読んで担当部署から返事があるそうです。楽しみに待っていよう。返事が来たらブログで報告します。
おうち保育園は現在都内23区を中心に13園が営業中
平成26年4月現在「おうち保育園」は都内に13園開園しています。
清澄公園すぐ近く 緑いっぱいの門前仲町園オープン!! | おうち保育園
13園の内訳は、
豊島区:4園
江東区:3園
品川区:3園
中野区:2園
台東区:1園
23区の周辺区に多いみたいです。がしかし待機児童数都内ワースト3の区に展開できていないです。この辺は区の理解も必要とのことで「区長への手紙」で少しでも変わることを期待します。
今後も待機児童問題と空き家問題を一石二鳥で解決できる「おうち保育園」の拡充・横展開(スケールアウト)に少しでも力になれるよう頑張ります。
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