マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家・空きビル再生活用プロジェクト「セントラル・イースト・トーキョー:CET」エリアを歩いてみた

繊維問屋の倉庫兼事務所として使われていたビルがホステルに

昨日紹介したカリアゲJAPANのメディアに掲載されていた、こちらの空き家再生活用のホステル「IRORI NIHONBASHI HOSTEL and KITCHEN」。東京の馬喰横山にある繊維問屋の倉庫兼事務所として使われていたビルが、2015年10月からホステルとして生まれ変わっています。今日、どんな感じなのか、とりあえず周りを歩いてきました。

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囲炉裏のあるホステル

中に入ったわけではないのでインターネットの情報ですが、こちらのホステルはその名のとおり、囲炉裏があるのがポイントだそうです。

コンクリート打ちっぱなしの建物に、のれん構えの入り口。
現代的な中にも日本の心が感じられるそんなホステルの中を入ると、一番初めに目に入ってくるのがホステル名にもなっている囲炉裏です。

囲炉裏を囲みながら、日本のローカルな魅力を伝えるホステル「IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen」 | 箱庭 haconiwa|女子クリエーターのためのライフスタイル作りマガジン

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ほんの少し通りかかっただけですけど、周りが繊維や衣料品の問屋街、しかもこの日はお盆真っ盛りの祝日ということもあるのか、人通りは本当まばらでした。

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irorihostel.com

東神田や馬喰町は戦後、繊維を中心とした問屋街として発展

東神田や馬喰町エリアは江戸時代は古着屋、家具屋、旅館など、あらゆる商売が集まり、戦後は繊維を中心とした問屋街として発展してきました。しかし1980年頃から周辺の大規模開発に押され、空きビルや空室が目立つように。(参照記事はこちら

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問屋街がアートカルチャーの集積地に

そんな寂れた問屋街の空き家や空きビルをリノベーションして、小規模なショップ、カフェ、レストラン、ギャラリーなどがどんどん集積するようになりました。そのきっかけが「セントラル・イースト・トーキョー: CET」です。

この「CET」という言葉には2つの意味があります。
一つは、東京の中心からやや東側にあるエリア、つまりこの“日本橋”エリア(日本橋駅周辺から隅田川まで)のこと。

そして、もう一つの意味は、かつて東京の中心部であった日本橋を、デザイン、アート、建築の観点から「再発見=創造」するための“運動体(≒団体活動)”のことを差して言います。
CETとは、エリアの名称と、そのエリアで行われるクリエイティブな活動のことなのです。

【街ごとリノベ! Vol.5】 日本橋の問屋街からアートカルチャーの集積地に!! 「CET セントラルイーストトーキョー」|ikigoto Living ~DESIGN for Good Life~

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ちらほらとおしゃれなお店が

全体的に人もまばらで閑散としていましたが(車はたくさん通るし、外国人の姿も目立った)、ところどころに若い人たちが集まっているおしゃれなお店がありました。

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2009年5月にオープンした人気のカフェ兼定食屋「フクモリ」。もともと倉庫だった物件をリノベーションした空間は間口が広く、天井も高くて、とても開放的です。この日は「馬喰町夏休み」というイベントもあって多くの人で賑わっていました。カントリーロードを歌っていました。 

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築50年以上のレトロビルである「アガタ竹澤ビル」は、ギャラリーやジュエリーショップ、カフェなど、感度の高いお店がたくさん入っています。

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1階にのんびりとしたカフェ「イズマイ」があります。コーヒーとパイと本がテーマのお店だそう。「フクモリ」から目と鼻の先にあります。

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ニューヨークのブルックリンスタイルの料理が食べられる「北出食堂」。急にこういったおしゃれなお店が姿を見せるのがセントラル・イースト・トーキョーエリアの特徴です。

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こちらも築50年の物件をリノベーションしてオープンした「スターネット東京」。陶器、食べ物、洋服の3つを柱に、それぞれ自然素材を使って地域に根ざしたものが揃ったお店です。

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お店の名前がわかりませんでしたが、通りすがりにおしゃれなカフェ。

空き家・空きビルがまちの魅力的なコンテンツに

ところどころ閉店してしまったお店もありましたが、こうやって空き家や空きビルが、これまでの使われ方とはまったく変わって、地域経済が回ったり、新しいアートやクリエイティブの舞台に生まれ変わっているのは、とても素敵なことです。