賃貸でもDIY改装可能
こちらの日経の記事「賃貸住宅、DIYで改装 原状回復不要な物件続々 |くらし&ハウス|NIKKEI STYLE」では、自分好みに壁紙を貼り替えたり、床を畳からフローリングに変えたりできる賃貸物件が登場していることを紹介しています。
(画像引用元)和室を洋室にDIYで改装したURのモデルルーム(東京都板橋区)
(画像引用元)押し入れを壊し、バーカウンターを設置した(東京都八王子市)
(画像引用元)壁を取り除き、床を畳からフローリングにした(千葉県松戸市)
気になる改装内容や工期、費用は?
では賃貸なのにDIY改装可能・現状回復不要な物件はどういった不動産会社・サービスで扱っているのでしょうか?日経の記事では、(1)URの「DIY住宅」、(2)エスエストラストの「DIY不動産」、(3)まちづクリエイティブの「MAD City」の3つが紹介されています。それぞれ(1)〜(3)の違いを見ていきましょう。
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改装内容
(1)床を畳からフローリングに張り替えたり、間仕切りを撤去したりして室内を全面改装。
(2)趣味のキャンプが高じて床を芝生に張り替えた。押し入れを壊し、バーカウンターも作った。
(3)よく旅行するフィリピンなどの東南アジアがモチーフ。全くの素人だが、動画配信サイトを見てDIYを学んだ。フローリングをはがして土間を作ったり、壁を取り壊して2部屋を1部屋にしたりした。
工期
(1)3ヶ月(友人と)
(2)5ヶ月(友人と)
(3)2ヶ月半(友人と)
費用
(1)約90万円
(2)約20万円
(3)10万円以下(入居者が自由に使える共有スペースがあり、工具や木材、入居者どうしで工具を貸し借りしたり、余った木材などを融通したりもできたので、ほとんどお金はかからなかった)
不動産会社・サービス
(1)壁や床、キッチン設備など範囲は幅広く、全国37団地の225戸に導入している。工事期間として3カ月間、無償貸与する。
(2)原状回復が不要な賃貸物件を2年前から提供し始めた。現在は八王子市中心に17件。居住者は20~30代男性が多く、セカンドハウスとして使う人もいる。
(3)松戸駅周辺でDIY物件を展開。現在は70部屋で、ほぼ満室の状態。入居者は30代が多く、6割がものづくりに興味がある人。
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それぞれ借主さんの感性が存分に発揮されたDIY改装がなされています。DIYについて素人でも動画サイトなどで勉強したり、他の入居者や不動産会社から工具をレンタルしたり、低コストで取り組むことができるのがわかりました。
Twitter・Facebookの反響
SNSでも反響は大きいです。今後、賃貸DIYがどんどん広がっていきそうです。
賃貸住宅、DIYで改装 原状回復不要な物件続々 https://t.co/QuHTzpcywR「自分好みに壁紙を貼り替えたり、床を畳からフローリングに変えたりしたい。賃貸でもそんな願いをかなえられる物件が登場」。
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2016年8月12日
DIYさせることで長く借りてくれる、ってなるほどねえ。広まるといいなあー。賃貸住宅、DIYで改装:日本経済新聞 https://t.co/0RWWbycnKj
— うさ (@_mqumi) 2016年8月11日
国も「賃貸DIY」に期待
そして国土交通省でも、「DIY型賃貸借」という新しい契約形態の提案と理解促進に取り組んでいます。現状回復義務が賃貸業界では当たり前だったので、賃貸DIYに合った契約手続きはまだ未知な部分もあります。そこで国土交通省では、「DIY型賃貸借に関する契約書式例」を提示するなど、賃貸DIYの広がりに向けたサポートを行っています。詳しくはこちらの記事もご覧ください→国が”賃貸でDIY”を後押し!国土交通省がDIY型賃貸借の普及に向けて「契約書式例」と「ガイドブック」を作成 | MAD City:松戸よりDIYと暮らし、物件情報を発信