News Picksで全3回の特集
現在、ニュースキュレーションメディアのNews Picksで、千葉県松戸駅を含む半径500m圏内のエリアを核に行われている、民間企業によるまちづくりプロジェクト「MAD Cityプロジェクト」が全3回の特集記事としてまとめられています(第1回の記事はこちら)。MAD Cityプロジェクトは、不動産事業を通してまちづくりをする、というのが大きな特徴です。
(画像引用元:築40年マンションが激変。賃貸価値を高める“MAD”な取り組み)
老朽化したマンションなどの物件を一括借上し、転貸する
MAD Cityの特徴としてまず、転貸をメインとした不動産サービスを提供していることです。つまり、老朽化したマンションなどの物件をMAD Cityが一括借上し、元々の物件オーナーへ家賃保証をしつつも、実際の入居者を誘致しようとするわけです。そして、実際の入居者を誘致するに当たってポイントとなるのが「DIYリノベーションがOKな物件(改装可能・原状回復不要な賃貸物件)」として見せていくことです。入居者が魅力的なDIYリノベーションに取り組めば、物件の価値は上がり、入居者にとっても長く大切に住もうというインセンティブも起きます。物件の価値が上がれば人気も出てきて、退去者を待ちなんていう入居待ちの状態にもなったり。そうした物件がエリア一帯に増えれば、まちの価値も上がっていく…そんな好循環が発生しつつあるのがMAD Cityエリア(千葉県松戸駅前周辺)です。
「まちづクリエイティブ」が推進する「MAD Cityプロジェクト」の1物件。同社は松戸駅を含む半径500メートル圏内を核に「MAD City」なるエリアを称したまちづくりに挑戦している。不動産事業として、老朽化したマンションなどを借り上げて家賃保証し、原状回復不要の「DIYでのリノベーションOK物件」として転貸している。
入居者が賃貸物件であっても価値あるリノベーションをしたくなるような仕掛けもある。退去時、リノベーションによって物件の価値が上がれば、次の入居者にはより高い家賃を設定して転貸される。
その増額分が数カ月間、元の入居者へと還元されるシステムだ。原状回復の請求を受けるどころか、自らのリノベーションによる還元を元手に、エリア内でリノベーションしながら部屋を移り続ける住民もいる。
お部屋の間取りや内装、そして共有部であるドアだってマンション住民との協力関係やオーナー、不動産管理会社などの理解があればDIYリノベーションは可能です。MAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」では、DIYリノベーションや不動産知恵袋、MAD Cityのエリア情報など不動産事業を通してまちづくりを行っている民間企業の姿が垣間見えると思います。特に空き家活用やまちづくり、リノベーションに興味がある方はぜひ読んでみてください。