マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家データベース作成に当たって個人情報・プライバシーへの配慮は頭に入れておく

空き家の写真や位置情報はどこまで公開していいのか

 

現在、個人的に空き家データベースの作成を進めているわけですが、空き家(推定)の写真や位置情報などのデータをどこまで公開していいのか、どこまでは公開してはいけないのか、ちょっと悩んでいます。

 

例えば「グーグルストリートビュー」は色々な場所がリアルな映像として検索・閲覧可能です。

 

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(吉祥寺駅のストリートビュー)

 

ただ、このストリートビューですが、「プライバシー侵害になる」「家の写真を勝手にストリートビューに掲載されては困る」といった批判も起きています。

参照:Google ストリートビュー - Wikipedia

 

しかし、一方で日常的にストリートビューを(無料で)使って様々な便益を受けているのもまた事実です。新しいWEBサービスのイノベーションにもつながったり、社会的な価値も認められています。

参照:Googleストリートビューの技術をフルに活かしたWEBサービス - NAVER まとめ

 

グーグルも、プライバシーやセキュリティには気を配っています。「一般的に立ち入れる場所で撮影」「リアルタイムの情報ではない」「顔やナンバープレートにはぼかしを入れる」など、個人が特定されないように気をつけているわけです。

 

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プライバシーとセキュリティ – 概要 – Google マップ

 

この3つの原則にならうと、空き家データベース作成に当たっては「一般的に立ち入れる場所からの写真撮影」「表札や住所など個人が特定されるデータは非公開」の2点を守る必要があるかなと考えます。(リアルタイムうんぬんはあまり関係ないかなと思いますが)

 

個人情報・プライバシーに配慮する

 

そもそもぼくは空き家オーナーさんの困りごとに耳を傾け、空き家管理や活用について一緒に考えていく、というような役割を担いたいと考えています。ぼくの作った空き家データベースでオーナーさんへ不利益が及ぶことは避けなければいけません。

 

ということで具体的には引き続き空き家マッピングは進めて行きますが(とりあえず三鷹市)、公開の方法を考えたいと思います。具体的には、地図上にピンポイントで示した空き家マップではなく、町単位でこんな空き家がある、というように位置情報までは特定しないようにしようと思います。

 

まとめ

 

・道路沿い(一般的に立ち入れる場所)からの写真撮影

・個人を特定するもの(表札や住所表示など)は映さない、またはぼかしを入れる

・具体的な位置情報(住所)は公開しない

・「井の頭」「牟礼」など町単位で空き家データを公開する

 

写真とかどんどん撮って共有できてしまいますが、まだまだ個人情報やプライバシーの意識や捉え方はナイーブなところがあるので、締める所は締めていきたいと思います。

 

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