知的資産の種を公開して流れに身を任せてみる
梅田望夫さんの「ウェブ進化論」から。
本書では「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」が「次の10年への三大潮流」と定義しています。
この本の出版が2006年2月なので、ちょうど今(2014年4月)はGoogleのメールや動画などの無料サービスやSNSやブログの浸透、Wikipediaなど集合知の実現など「次の10年への三大潮流」がまさに「主流」になっているといえると思います。
オープンソースの本質とは、「何か素晴らしい知的資産の種がネット上に無償で公開されると、世界中の知的リソースがその種の周囲に自発的に結びつくことがある」ということと「モチベーションの高い優秀な才能が自発的に結びついた状態では、司令塔にあたる集権的リーダーシップが中央になくとも、解決すべき課題(たとえそれがどんな難題であれ)に関する情報が共有されるだけで、その課題が次々と解決されていくことがある」ということである。P28
身近な例では「Yahoo知恵袋」とかが思い浮かびます。
不特定多数の人たちに業務を委託する「クラウドソーシング」なんかも関係すると思います。
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「知的資産の種」の公開といえば国や自治体の統計データなどの公共データを2次利用可能なかたちで公開してビジネスチャンスとしたり市民協働を推進したりする昨今話題の「オープンデータ」という概念があります。
オープンデータについては今後、自治体職員ののICTリテラシーの向上や新たなWebサービスの創出、プログラマーと自治体との協働の実現など大きな可能性を感じます。オープンデータについては最近の状況や課題など改めて書きたいと思います。
「三大潮流」について、いままでの考えではついていけないことも増えてくると思う。ネットやソーシャルメディアを絶対視するわけではないけれど、流れに身を任せて行けるところまで行ってみようと思います。