裏通りはお客さんも結構来るし賃料も安いし穴場
飲食店や雑貨屋など事業者さんとしては”お客さんのたくさん来る地域や街で”かつ”安い賃料の物件”に出店したいと思うはずですよね。メインストリートに比べて賃料の安い裏通りにある空き家を改修して営業しているお店が最近増えてきているようです。ワールドビジネスサテライトでは地方都市の一例として長野県善光寺周辺の空き家活用事例が紹介されていました。
地方裏通りは“宝の山”:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京
裏通りの空き家が人気ピザ店、ケーキ屋、パン屋兼カフェへ
裏通り空き家の賃料は利便性があるにもかかわらず、表通りの3分の1〜半分です。事業者さんにとって大きなメリットですね。「宝の山」といえるかもしれません。古民家を改装して内装をレトロな感じにリノベーションしているケースが多いようです。以下、紹介されているお店の食べログやブログです。
TIKU- (チクー) - 善光寺下/ピザ [食べログ] 本格的な釜焼きで人気
菓恋♪美味しい笑顔が見たいから 古民家を改修しケーキ屋に
粉門屋仔猫:はじめまして粉門屋仔猫です! 金物問屋がパン屋兼カフェに
裏通りの空き家ばかりを扱う不動産会社の存在
裏通りに眠っている空き家を発見するのが「マイルーム」という不動産会社。路地裏の通りには面白い物件があるということで実際に歩いて空き家を見つけて所有者と交渉するそうです。安い賃料で改装自由の物件が人気。契約件数は善光寺の周辺地域だけで2010年〜2013年で46件。年々増えているそうです。
東京に本社を置く会社が長野の旧旅館(空き家)をリノベして支社を設立
東京に本社を置くソーシャルゲーム制作会社「アソビズム」が2014年2月に長野支社を設立しました。空き家だった旅館をリノベーションしたそうです。
長野は東京から1時間半で決して遠くはない。「古い建物や街と密着している息吹のある場所からスタートしたい」とのことでクリエイターの働く場所としてなかなか良さそうです。
国土交通省は個人住宅賃貸に関する指針をまとめた(「借りる側に改装を促す」)
前のブログに書きましたが、借主負担による改装を促進するための指針やガイドブックを作成しました。
大通り沿いから家賃の安い裏通り空き家に引っ越す不動産会社
空き家のリノベーションに取り組む「ビルススタジオ」。古い物件は改修しないままウェブサイトで公開し”物件の味”として紹介するそうです。「どの建物でもリノベーション次第で新しい価値を生む」と社長はおっしゃいます。中心街の裏通りに眠る空き家の活用が地方の空洞化を防ぐ起爆剤になるのかもしれません。