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空き家を活用して新しい価値をつくる

老朽空き家所有者は注意!火災や倒壊などによる隣接家屋への損害額の試算がリアルな件

空き家が近隣に与える悪影響とは

老朽化した空き家は、火災や倒壊、衛生や景観など、地域に迷惑をかけることになりがちです。では具体的にそういった外部不経済(迷惑)が発生した場合の損害額は、いくらになるのでしょうか。公益財団法人日本住宅総合センターが行った「空き家発生による外部不経済の実態と損害額の試算に係る調査」では、空き家が原因で火災が起き、隣接家屋の全焼・死亡事故が起きたケースなど3ケースに分けて、具体的な損害額が試算されています。

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空き家で火災が発生して隣家が全焼・夫婦が死亡した場合の損害額

もし空き家で火災が発生し、隣家に燃え広がり全焼し、隣家に住む二人暮らしの高齢夫婦が死亡した場合、物件損害等が1,315万円、人身損害が5,060万円(合計6,375万円)にもなります。

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空き家が倒壊して隣家が全壊・夫婦と子供が死亡した場合の損害額

もし空き家が倒壊して、隣家が全壊し、夫婦と8歳の子供が死亡した場合、物件損害は1,500万円、人身損害は1億9,360万円(合計2億860万円)にもなります。

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他には「シロアリ・ネズミの駆除被害」が約24万円、「外壁材等の落下による死亡事故」が約5,600万円

他にもシロアリ・ネズミの駆除被害や、外壁材等の落下による死亡事故などの想定で、損害額が試算されています。これは老朽空き家所有者への啓発、脅しという側面があります。実際問題として老朽空き家所有者は、他人の生命や財産を毀損するリスクを抱えているわけで、こういった最悪の事態にならないように、空き家を適正に管理することはとても重要です。

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