今、日本には「空き家」が溢れています。
(シェアハウス「JamHouse産土」)三軒茶屋駅から歩くこと10分位。「開かれたシェアハウス」を始めようと不動産情報を片っ端から探して見つけた物件だそうです。
元々は女子寮だった建物で、一階は沖縄料理とえぞしか料理屋の「南北酒家チャランケ」。二階がシェアハウス産土。
まずは一階のチャランケで食事。家族で来ているお客さんが何組かいました。近所のご家族でしょうか、ゆったりとした空間でとても馴染んでいました。
食事をしながら宮内さんとこれまでのシェアハウスオープンにいたった経緯や現在の取組、今後のことなど色々お話ししました。
シェアハウスの賃料は光熱水費込みで6万5000円。シェアハウス業界の中では安くはないそうですがネットなどで興味を持った人たちが入居してくるようです。
シェアハウスに入居する理由は様々だそうですが、色々なイベントを開催したりして楽しい空間を皆でつくっている感じがしました。
そして2軒目のシェアハウス「JamHouse天照」へ移動。
(シェアハウス「JamHouse天照」)
こちらはもともとは厚生労働省の外郭団体が運営する母子寮だったようですが、2011年の「事業仕分け」の影響もありシェアハウス化についての打診があったそう。
住宅•不動産サイトのSUUMOのWebサイトの「家を開く」というコーナーにも紹介されています。
人と人との出会いを紡ぐ「開かれたシェアハウス」 | 家を開く | SUUMO
他にも、
JamHouse 天照|駒沢大学駅(世田谷区)のシェアハウス情報|ひつじ不動産
これらのサイトにも書いてありますが、母子家庭の親子が生活するための集合居住施設だった物件を宮内さんが一括借り上げ(サブリース)という形でシェアハウスに仕立てています。
改装のための材料は廃材や頂き物を使い、工事費はご自身と住人、仲間との協力で低コストを実現しています。
シェアハウス天照に上がらせていただきましたが若い外国人の方がいました。外国人にとっては個室のホテルよりも様々な人と出会い情報が得られてなおかつ安いシェアハウスが選ばれているようです。
空き家のオーナーさんはそもそも積極的に空き家を活用しようという発想が薄い。しかし空き家でシェアハウスなど、様々な使い道はあります。ここらへん、空き家のオーナーさんに能動的に働きかけていくサービスや仕組みが有効なのではないかと思います。
オーナー向けの相談窓口も悪くないですが、もっと踏み込んで空き家オーナーの連絡先を洗い出し、シェアハウスなど様々な使い道があることを伝えていくメディアサービスを発信できないだろうかと考えています。
空き家などの「場所」を探している人の情報と、空き家を持っている人の情報を浮き彫りにしてふたつを結びつけていくことが出来ればと思います。