1995年にWindows95が発売されてからインターネットは日本社会に浸透してきました。
正直さほどインターネットに対して期待や頼りにしてはいなかったのですが、ここ数年SNSやスマートフォンが急速に社会に行き渡り、自分も利用するようになってからは大きな可能性を感じるようになりました。
そしてそんな大きな可能性について書かれている代表的な本が梅田望夫さんの「ウェブ進化論ー本当の大変化はこれから始まる」です。
2006年2月に出版されているのでもう8年前!今だからこそ共感できたりするのかもしれません。当時だったらこの本に書かれている大きな潮流を実感を伴って理解するのは難しかったと思います。
チープ革命
「何かを表現したって誰にも届かない」という諦念は、「何かを表現すれば、それを必要とする誰かにきっと届くはず」という希望に変わろうとしている。P13
この技術革新の主役がGoogleであると本書では言っています。「ググる」という言葉が一般的になっているように、もはやGoogleの検索エンジンは生活の一部になっています。
これから始まる「本当の大変化」は、着実な技術革新を伴いながら、長い時間かけて緩やかに起こるものである。短兵急ではない本質的な変化だからこそ逆に、ゆっくりとだが確実に社会を変えていく。「気づいたときには、色々なことがもう大きく変わっていた」といずれ振り返ることになるだろう。P18
まんま当たっている…。
インターネットの可能性の本質
インターネットの真の意味は、不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになったということである。P19
ネットで寄付を募るクラウドファンディングやTwitterやFacebookなどのSNS、Skypeなどのインターネット電話など、絶対ネットが無ければ会えない人とコミュニケーションできたりする。
「(=無限大)×(=無)=Something」。放っておけば消えて失われていってしまうはずの価値、つまりわずかな金やわずかな時間の断片といった無に近いものを、無限大に限りなく近い対象から、ゼロに限りなく近いコストで集積できたら何が起こるのか。ここに、インターネットの可能性の本質がある。P20
インターネットを真に理解して使いこなすには既存の考えや慣習、無意味なルールやステレオタイプな固定観念を排して向き合う必要がありそうです。
「インターネット革命」とはよく言ったもんで既存の社会システムを牛耳っているいわゆる大企業や官公庁の発想や手法とは全く別の次元で動いているんだと思います。
インドではカーストの影響を受けないIT関連事業が急速に成長しているのは、カーストを忌避した独立心と好奇心溢れる人たちが開拓していると言われています。
インターネットや本書に書かれていないがプログラミングについて学ぶことは将来、自律した生き方•働き方につながるのかな?