空き家の修繕/再生スキルはこれから必要とされる
統計データ上では全国の住宅の7戸に1戸、空き家総数は8,195,600戸、その内で”腐朽・破損なし”は6,065,100戸(74%)、”腐朽・破損あり”は2,130,500戸(26%)です。
(出典:平成25年住宅・土地統計調査>確報集計>全国編>29「空き家の種類(5区分),腐朽・破損の有無(2区分),建て方(4区分),構造(5区分)別空き家数―全国」)
ざっくりとした考えですが(各地域によってもちろん異なりますが)、空き家の3割くらいは修繕が必要な状態と考えることができます。もちろん修繕の施しようのないレベルの劣化・破損具合、修繕をしても投資回収出来る目処が立たない場合などは除きますが、総じて「空き家の修繕/再生スキル」というのはこれから必要とされると思います。
昨年高知に移住されたイケダハヤトさんも生活実感の中から「1km圏内に、空き家が10軒はあります」と、そして「修繕すれば住める空き家を探している」そうです。 これはもう自分で空き家を修繕/再生できれば地域も個人もハッピーです。
これからこういう空き家は間違いなく、他人の手に渡っていくと見ています。空き家税制も変わりますし、ぼくのように「修繕すれば住める空き家」を探している人も多いですし。
そんな昨今ですから、「空き家を直す技術を学べるワークショップ」はニーズがあるんじゃないのか、と思っています。地域にある空き家を使ってみんなで修繕して、貸し出せば、地域も個人もハッピーの一石二鳥状態になりますよね。
家を作る技術と空き家を修繕する技術はつながっている
高知にある「いえづくり教習所」ではスモールハウスを1ヶ月かけてDIYで作るそうです。「いえづくり教習所」はその名のとおり、”自分で家をつくるために必要な建築知識と大工技術を身に付けることができる実践的なスクール”だそうで、かなり実践的です。家を作ること知識や経験は空き家の修繕/再生にも活きるでしょう。
(画像引用元) 建築知識や工法に加え法規や材料調達方法など実践的なことが学べるようです。そして実際に体を動かします。
(画像引用元)1ヶ月まるまる使って実践するスクールということで、週末にはBBQや高知の自然や観光名所にふれることができます。
(画像引用元)”いえづくり”のための建築知識や大工技術は空き家の修繕/再生にも応用が利きそうです。スクール終了後は”高知に移住して大工として働く”なんていう選択肢も!
今年の8月開催予定とのこと。ウェブサイトやFacebookをチェックしましょう。
いえづくり教習所 - 高知県 高知市 - 学校 | Facebook
各地で空き家の修繕/再生があつい!
「いえづくり教習所」のFacebookで「かしこい空き家の改修法」という具体的な空き家改修のノウハウが投稿されています。
いえづくり教習所のフェイスブック投稿が激烈参考になる。高知県で空家を直そうと考えている方は必読。へー。 http://t.co/tdSMJhq0O6
— イケダハヤト (@IHayato) 2015, 3月 16
そしてタイミングを同じくして長崎で空き家を改装した「つくる邸」で活動をされている岩本さんは6泊7日の「尾道空き家再生!春合宿」に参加されています。
1)明日から広島の尾道で行われる、空き家再生春合宿に参加してきます! 尾道は、空き家再生といえば尾道!というくらい、空き家活用が進んでいる地域です。 その「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」が主催する空き家再生春合宿に参加してきます!
— イワモト サトル (@6955_mint) 2015, 3月 15
2)その「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」が主催する空き家再生春合宿に参加してきます! 春合宿では、1週間かけて、空き家を再生していきます。長崎と同じく斜面にある空き家を教材に、壁塗り、左官体験、床張り、まちづくりのレクチャーなど。
— イワモト サトル (@6955_mint) 2015, 3月 15
3)たくさん学んできて、「つくる」の活動に活かしたいと思います! どんな人、まち、ものに出会えるのか今から楽しみです!! pic.twitter.com/hImnN4mTcQ
— イワモト サトル (@6955_mint) 2015, 3月 15
徳島県牟岐町の地域おこし協力隊の小林さんも空き家改修に向けて動き出しています。
今住んでいる牟岐町でも空き家が非常に多い。借りれないか声をかけてみると意外にも「使っていいよ」といった物件があったりします…が、水道、お風呂、床などなど、改修しないととても住めるような状態ではないので、これを多くの人の力を借りて是非改修してみたい。というわけで仲間集めます。
— 小林大介 (@enigamid1020) 2015, 3月 15