坂のゲストハウス
最も有名な空き家再生プロジェクトの一つであるNPO法人尾道空き家再生プロジェクトが手がけている「みはらし亭」という木造2階建ての元旅館。大正10年に別荘として建てられ、昭和30年代に現在の所有者の先代が購入、40年代に「みはらし亭」として旅館営業を始めたそうです。しかし、現在は営業を停止して長い年月が経っている状態です。
そこでNPO法人尾道空き家再生プロジェクトが”坂のゲストハウス”に向けた再生に乗り出しています。
我々NPOは、この歴史的建造物を尾道の文化的景観の中で、失ってはならない大切な尾道の宝ととらえ、再生活用を決意しました。尾道の「別荘建築」の拠点的存在として、現在、地元の職人さんや建築士さん、尾道市、尾道大学関係者、地元関係団体のみなさんとともに再生、活用に挑んでいます。観光的にも重要な千光寺参道に面した絶景のロケーションと商店街の尾道町屋を再生した路地のゲストハウス「あなごのねどこ」の経験を生かして、こちらも坂のゲストハウスとして再生していく予定です。
(画像引用元) 絶景です。
来年2月のオープンを目指す
今年6月から本格的に改修に着手し、来年2月のオープンを目指しています。
地元のNPO法人が6月、本格的な改修に着手し、旅館当時と同じ「みはらし亭」の名称で来年2月オープンを目指す。文化庁の新制度「日本遺産」に認定された尾道水道と市街地を客室から一望できる。観光の目玉の一つになりそうだ。
今年3月には「みはらし亭」再生合宿が開かれた
今年3月には一週間かけて「みはらし亭」再生合宿が行われました。大学生や社会人が参加しました
(画像引用元)
尾道と同じように坂の街・長崎で空き家活用団体「つくる」を立ち上げている岩本論さんなどが参加されました。
(参照:#尾道空き家再生春合宿 hashtag on Twitter)
合宿3日目。 現場作業に入っています。再生してるのはここ。登録有形文化財のみはらし亭の離れを今回の合宿では再生しています。 #尾道空き家再生春合宿 pic.twitter.com/FVM5mtiBEO
— ろん (@6955_mint) 2015, 3月 18
延べ約200平方メートルの大型物件
「みはらし亭」は延べ約200平方メートルの大型物件です。個人での活用は難しいためNPO法人尾道空き家再生プロジェクトが2010年ごろから検討を重ねてきました。
9月には「みはらし亭」再生合宿第二弾も控えているようです。今後の展開が楽しみです。
【今後の改修工事からオープンまでのスケジュール】
<平成26年>
・1月〜2月 離れの構造•屋根工事
・3月 みはらし亭再生合宿第一弾 空き家再生春合宿開催 〜離れ工事編〜
<平成27年>
・春〜夏期:石垣、基礎、上部の構造補強工事、屋根および外観補修工事
・夏〜秋期:床、壁、天井、レセプション及びカフェスペース内装工事
・9月:みはらし亭再生合宿第二弾 空き家再生夏合宿開催 〜本館工事編〜
・2月:坂の上のゲストハウス「みはらし亭」オープン予定