川床(納涼床)の魅力
川床(納涼床)って魅力ですよね。京都の鴨川沿いで有名な、料理店が河川の敷地にせり出しているやつです。外の風を感じながら川を背に美味しい料理や飲み物を楽しむって素敵です。
- 川床(納涼床)の魅力
- 隅田川沿いの魅力を感じる「かわてらす」
- 民有地が河川敷地までせり出している
- 築28年のオフィスビルをリノベーション「LYURO 東京清澄-THE SHARE HOTELS-」
- これから面白くなるまち清澄白河
(画像引用元:納涼床 - Wikipedia)鴨川沿いの川床に関しては京都府鴨川条例に基づいて規制されているようです。具体的には鴨川納涼床審査基準というものがあります。
でも河川って公共空間(公共用財産)なわけで、河川区域内の土地を占有する場合は河川管理者(国土交通大臣や都道府県知事、市町村長)の許可を受けなければいけないわけで、どこでもお店を出して営業できるわけではありません。ですが、2004年に河川敷地占有許可準則が緩和され、2009年には大阪の川床「北浜テラス」などが誕生しました。
(画像引用元:大阪川床 北浜テラス|KITAHAMA TERRACE)地元地域のテナント、建物オーナー、NPO、住民等が協力。川床の社会実験を実施し、河川管理者にその成果を報告するなど、北浜水辺協議会は河川敷の包括的占有者の許可を受けました。これにより川床の常設化が実現されました(詳しい経緯はこちら)。
隅田川沿いの魅力を感じる「かわてらす」
東京でも川床の設置に向けた模索が始まっていて、水辺の更なる魅力向上と地域の活性化を目的に、河川敷地を活用して飲食店等の営業を行う「かわてらす」の社会実験を行っています。そしてこのたび、清澄白河の清洲橋近くの隅田川沿いに新しく幅44mのかわてらすがオープンしました。
東京都江東区の隅田川沿いに14日、都内最大規模となる幅44メートルのテラスが登場する。民間企業が同日開業するホテルの2階にテラスを併設し、飲食店が営業する。国や都が管理する河川の敷地を民間企業が占用できるようにした規制緩和を活用。水辺のにぎわい創出や地域活性化につなげる。
この日はあいにくの曇り空でしたが、隅田川が目の前のテラス席は気持ちいいこと請け合いです。スカイツリーもばっちり見えます。
民有地が河川敷地までせり出している
次の写真でもわかる通り、民有地であるかわてらすが河川敷地までせり出しています。河川敷地といっても、誰も使わないようなスペースなのであれば、このように民間事業者がビジネスしやすいように開放していく、規制緩和していく(一定期間の社会実験による効果検証するなど留保はありつつも)ことがとても重要です。こういう活用されていない公共空間は山ほどある。
かわてらすの下。もともとあまり活用されていなかった印象。「稼ぐインフラ」という考え方もありますし、行政の土地を民間事業者に開放して維持管理費を稼ぐっていう公民連携スタイルは今後ますます当たり前になっていくはずです。
(画像引用元:隅田川の清洲橋下流に“かわてらす”が誕生|東京都)
築28年のオフィスビルをリノベーション「LYURO 東京清澄-THE SHARE HOTELS-」
このかわてらすの設置施設は築28年のオフィスビルに用途変更を伴うリノベーションを施して完成したシェアホテル「LYURO 東京清澄-THE SHARE HOTELS-」です。
地上6階建てで総部屋数は23室。ゆったりリラックス出来る個室タイプの客室や個室タイプ客室、ドミトリータイプなど様々。
(画像引用元:水辺ならではの時の過ごし方を提案するホテル「LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-」 | 箱庭 haconiwa|女子クリエーターのためのライフスタイル作りマガジン)こちらは4人んが泊まれるお部屋。
客室のほか、2階にバーベキューレストラン「PITMANS」とクラフトビールのブルワリー「清洲橋醸造場」も併設されています。
(画像引用元:春が来たらビールとBBQ!隅田川沿いに川床がオープン! | favy[ファビー])バーベキュー場やキャンプ場の運営を展開する会社が手がけているレストラン。
この日はゴールデンウィーク中ということもあってか、家族連れや若い人たちが友達同士で賑わっていました。
これから面白くなるまち清澄白河
清澄白河は以前行ってきましたが、ブルーボトルコーヒーや現代美術館、リトルトーキョーの事務所があるなど、アートやカルチャーの先進地として今後ますます注目されていくと思います。そこにきて「LYURO」のオープン。そもそも昔は隅田川も汚かったそうで、きれいになった隅田川があるからまちのコンテンツや観光資源に生まれ変わっているわけですが、こうしたキラーコンテンツを活かしつつビジネスやまちづくりが盛り上がって行けばいいです。