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日本の不動産業のIT化は遅れている

平成28年版土地白書の中から気になるデータやトピックを紹介するシリーズ第2回は「不動産業のIT化の遅れ」です。

ITはもはや生活インフラだけど

スマホにパソコン、最近は IoT(Internet of Things)なんてのも出てきて、もはやITは生活インフラであり当たり前に備わっているものになってきました。とは言いつつも、業界によってはまだまだFAXや電話のやりとりが主流ということも多いと思います。ぼくの勤めている業界もそうですが。さて不動産業とITですが、実はまだまだ浸透していないのが実情です。平成28年版土地白書によると、不動産分野におけるIT化は情報通信業や製造業、金融・保険業に比べて低い結果となっています。

我が国の不動産分野については、対象産業の􏷤業者アンケートを通じて主要産業におけるIT化の状況をスコア化した総務省の調査によれば、情報通信業、􏷢造業、金融・保険業が 9.5􏲛〜7.6 と高いスコアを記録する一方、不動産業は 5.6 と比較􏱮􏲟的低い結果となっており、我が国の不動産業のIT化の􏵈遅れがうかがわれる(図表 3-3-1)。

平成28年版版土地白書P.168

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(画像引用元:平成28年版版土地白書P.169)

リアルエステートテック(Real Estate Tech)の潮流

そんなIT化が遅れている不動産業においてここ2、3年で広がりつつあるのが不動産と先端テクノロジーを融合した不動産情報化の動きであるリアルエステートテックの潮流です。土地白書では、地理情報システムの活用、ビックデータの活用、インターネット等の特徴を活用した新たなマッチングの創出に関して特徴的な取組が紹介されています。

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