空き家を動かせ!
いつものように空き家について検索していたら、着眼点が面白い空き家活用の取組を見つけました。空き家バンクへの登録や空き家への移住に成功した場合、謝金が出るという事業を山梨県韮崎市で7月からスタートさせます。空き家って、本当ほっとかれているわけで、誰かがアクションを起こさない限り、そのまま最悪の場合朽ちていく一方なわけ、空き家の流動化を促す、すなわち空き家を動かす人または団体に謝金を支払うという、ある種わかりやすい事業です。
韮崎市の内藤久夫市長は1日の会見で、市外からの移住を促進する「空き家大作戦」を7月から始めると発表した。「空き家コーディネーター(移住定住支援員)」を新設し、「空き家バンク」への登録や移住の成功に謝金を支払う。
韮崎市が認定する空き家コーディネーター
といっても誰でもいいわけではなく、韮崎市が認定する空き家コーディネーターとなって、市内にある約500戸の空き家の活用に具体的に取り組むわけです。空き家コーディネーターになれば月1万円の活動費が出て、空き家バンクへの登録に成功すれば5万円、移住が実現すれば、もう5万円加算されます。
奨励金は3段階で支払われる。制度で中心的な役割を果たすのは、市が認定する「空き家コーディネーター」(活動費月1万円)。空き家所有者に「空き家バンク」への登録を働き掛け、成功すれば5万円を受け取れる。空き家バンクの登録物件は、自治体を通じて移住希望者に紹介される仕組みになっていて、移住が実現すれば5万円が加算される。
韮崎市って?
韮崎市ってどんな所かというと、山梨県の北部に位置し、新宿から中央線で1時間半で行けます。風林火山の武田家発祥&終焉の地で、人口は平成29年5月1日現在30,163人、12,596世帯です。移住定住促進のページもありました。東京から近いので、平日は都内で生活、週末は空き家を借りて二地域居住なんてのもありです。
(画像引用元:にらさきに住んでみませんか | 韮崎市)
空き家取引における仲介手数料の上限緩和も
あと同時期に空き家取引活性化に向けて仲介手数料の上限緩和が国交省で検討されている旨のニュースもありました。市場に出ていない個人住宅の空き家の場合、所有者に連絡するのも大変で、そもそも所有者は売る気も貸す気もさらさらないなんていうケースが大半なので、そういった空き家の仲介は手間ばっかりかかって利益が少ない。だから面倒臭い空き家を流動化するなんて辞めておこうという行動を少しは変えてくれるかもしれないです。
現行の仲介手数料(税抜き)は(1)物件価格が200万円以下=価格の5%(2)200万円超から400万円以下=価格の4%+2万円(3)400万円超=価格の3%+6万円。告示改正では400万円以下の空き家取引を対象に、現状調査などの必要経費分を空き家所有者との仲介手数料の上限に加算できる案が有力だ。