マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家所有者へのマーケティングをどうするか

空き家談義をしてきました

 三鷹台・井の頭公園・吉祥寺・西荻窪エリアで空き家(場所)を探している事業者を募集していますという記事をご覧になって早速連絡くださった方とお会いしてきました。空き家を使って街をもっと面白くしていこうと考えていらっしゃる方で色々ざっくばらんにお話できて有意義でした。なかなか普段、空き家について突っ込んだ話をすることがないのでとても貴重な機会でした。

f:id:cbwinwin123:20190503125927j:plain吉祥寺のタイ料理屋「アムリタ食堂」にて

空き家所有者へのマーケティングをどうするか

 お話しながら考えていたのは、空き家所有者へのマーケティングをどうするかということです。個人の戸建て住宅の場合、所有者は年配であることが多いです。賃貸アパートの場合でも、所有者の多くは60代以上が多いと思います。特に空き家にしていても経済的に困っていない、近隣からも目立った苦情は入っていない*1、見ず知らずの人に貸したくない、物置として使用している、などと考え放置していると仮説を立てると、こういった空き家所有者に適したアプローチの方法を戦略的に考える必要があります。空き家でも固定資産税や都市計画税は毎年必ず払っているのだから、その分を払うから貸してくださいと言って承諾してくれる所有者なら話は早いです。しかし、相続絡みで家族間で揉めていたり、相続登記がされておらず所有者がたくさんい過ぎて連絡が取れなかったり、そもそも所有者がわからなかったりすると大変になります。

借り手(社会性、公共性に資する事業者)を先に見つける

 街を歩いていると空き家のような使われていなさそうな建物は意外と多く見つかります。目星のつく推定空き家をたくさんリストアップしておいて所有者の氏名・住所を登記情報提供サービスなどで調べる。そしてその所有者へ手紙や直接訪問などによりアプローチするわけですが、ここでポイントとなるが借り手を先に見つけておくことだと考えます。既存の不動産屋も同様のアプローチをすでにしていると考えられますが、それでも貸し出したり売却していないということには理由があるはずです。もちろんその理由は色々で複雑多様でしょう。そこで一つ、活用に向けた活路を見出すには空き家を使った社会的課題、地域の課題解決や街の発展に寄与する事業者に使わせてください、というアプローチです。単純に儲かるという話ではなく、社会性や公共性に資するという便益を所有者に享受していただく。

"面白い"事業者を探す

 ということで順番としては、社会的課題や地域課題の解決に取り組む(または取り組もうとしている)事業者や街に必要なプロダクトやサービスを提供している(または提供しようとしている)事業者を探すことが先決です。そういった事業者に低廉な家賃、テナント料で空き家を貸し、空き家で事業が展開されていくようになる、点としての空き家活用ではなく、面としてエリアとして空き家活用されていく仕組みが作れれば理想的です。

 

【引き続き募集中です】
三鷹台・井の頭公園・吉祥寺・西荻窪エリアで空き家(場所)を探している事業者の方へ

*1:本当は苦情を言いたいけれど誰に言えばいいかわからないなどから放置しているケースも多いように思う