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空き家を活用して新しい価値をつくる

”空き家を週末ギャラリーに”出雲大社で参拝した後は近所の「ギャラリー記田屋」で島根の工芸品を眺めながらお茶しよう(空き家活用事例紹介)

出雲大社のお膝元に佇む築100年の古民家が「週末ギャラリーに」

 

今回は読売オンラインの記事からの紹介です。島根県の出雲大社から南東約1キロの静かな集落。地元出身の女性が亡くなった夫の実家を守ろうと始めたのが週末ギャラリー「ギャラリー記田屋」です。

 

築50年の元農機具小屋がメインの展示室。築100年の母屋の座敷や土間、台所も開放してオープンガーデンやプチカフェもやっているそうです。

 

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画像引用元

 

きっかけは知り合いの設計士からのアドバイス

 

6年前に夫と死別され兵庫県加古川で仕事を続けていたそうですが、2011年4月に夫の実家で一人暮らしをしていた義母も亡くなり、空き家状態に。

 

そして、(記事では2年前とあるので)2012年に知り合いの設計士からのアドバイスがきっかけでギャラリーとして活用することを決めたそうです。

 

2年前、知り合いの設計士がその空き家を、「母屋だけでなく、小屋もいい」と評したのを機に、ギャラリーとして活用しようと決めた。

空き家週末ギャラリー・・・大社 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

島根県内の陶芸家の作品を常設展示、発表の場を提供

 

2013年5月に改装しましたが年末までにオープンできたのは11日間だけだそうです。いつも住んでいる兵庫県加古川と出雲とを週末に往復するのは時間的にも費用的にも大変なんでしょうね。

 

しかし今年は4月〜7月と9月〜11月の全週末はオープンするそうです。平日は加古川で仕事しながら週末は出雲でギャラリー、オープンガーデン、カフェの経営ということで結構な負担だと思いますが、アルバイトとかはいるんでしょうかね。

 

好評だった地元の芸術家3人展

 

出雲出身の若者による個展は好評で、口コミで知った主婦らがたくさん訪れたそう。

 

6月上旬に地元のイラスト、押し花、菓子作家による3人展を開催したところ、口コミで知った市内の主婦らが次々と訪れ、ハーブティーを飲みながらくつろぐ姿が見られた。

空き家週末ギャラリー・・・大社 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

空き家、空き家スペース・・・芸術家は発表の場を探している

 

京都市の京町家(空き家)を芸術家の居住・制作・発表の場として活用していこうという取組は前のブログでも書きました。空き家を使うことで芸術家を育てるなんていうことも出来るんですね。パトロン的な。

 

「家を(地域社会に)開く」という発想

 

自分の実家だったり家族の家って思い出や愛着があったり、後は単純に家財道具がたくさんあって片付けるのが大変だったり、第三者に手放すっていうのは結構ハードルは高いと思います。

 

しかし、その家にとっての幸せを考えたときに空き家のまま放置されているのは幸せとは言えませんね。誰かが住んだり、仕事したり、創作したり、交流したり・・そのような空間として活用されたほうが家にとっても幸せではないでしょうか。(スピリチュアルとか別に関係なしに)あと単純に人が出入りしたほうが劣化のスピードも遅いし。

 

”地域社会に空き家を開く”ことで賑わいや憩いの場をつくることができます。

 

 金築さんは「夫と義母が大切にした家。改装するだけならただの家族の空間で終わってしまうが、公開すれば楽しんでくれる人が無限に増える。多くの方に来ていただきたい」と話している。

空き家週末ギャラリー・・・大社 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

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「ギャラリー記田屋でゆっくり過ごそう」|GALLERY 記田屋|まいぷれ[出雲]

 

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GALLERY 記田屋|まいぷれ[出雲]

 

地図はこちらから。

 

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