ここ数週間、朝も夜も自宅の最寄駅では市議会議員選挙に立候補する方々の演説やチラシ配りが続いています。そう、第18回統一地方選挙の投票日が4/12(知事選、政令指定市長など)と4/26(市区町村議など)に迫っているからです。以前、NPOフローレンスの駒崎弘樹さんのツイートで「政治から逃げられても、政治はあなたを逃がさないだろう」という投稿があってハッとしました。
駒崎「会場の若い人から、ネットで政治に関わりたいと思わないと言った。それも結構だ。しかし、子育てや若者に割かれる予算は、高齢者の11分の1だ。それは投票率の結果だ。皆さんの行動の結果だ。皆さんが政治から逃げるのは結構。しかし、政治は皆さんを逃がさないだろう。」#G1
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) 2015, 3月 21
つまり、生活を良くするためには政治の力は大きい。若年世代が投票に行かないと、どうしても中高年世代に向けた政策が通りやすくなる。子育てや教育、住宅、働き方など若年世代にとってダイレクトに関係することについて有利な政策を導くために出来ることの一つに投票があります。若年世代が投票に行かないことで若年世代に不十分な政策が通って損をするのは結局は若年世代です。だから自分や家族の生活を少しでも良くするために投票くらいはチャチャッと済ませましょう。
参考記事:選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由
そして今回の選挙には注目すべきことに、空き家活用や住宅政策について自身の政策に盛り込んでいたり、もともとそういう活動をやっている方々が立候補されています。
すがや圭祐さん(東京都豊島区議選)
まずは消滅可能性都市・豊島区議会議員選挙に出る菅谷圭祐さんです。
実は昨年参加した豊島区トレジャーハンティングで雑司が谷を歩いていた際に偶然お会いしたことがあって、そのとき空き家活用についてお話をしたのが印象に残っています。で、その菅谷さんは学生や若年単身者向けの家賃補助制度や空き家のコーディネートや改修費用助成などの政策を訴えています。かなり具体的な政策なので、ぜひ豊島区議となって政策を区政に反映させて欲しいです。
①脆弱な家賃補助の改善を
新宿区では、学生及び勤労単身者向けに家賃の助成制度が用意されています。その目的は「減少が著しい若年単身者層の定住化の促進並びに健全なコミュニティの形成を図ることを目的とする」と記されています。また、北区には転居費用を最大30万円助成する仕組み、板橋区には「新婚・子育て支援制度」という最大で毎月4万円、最長3年間を家賃を支援する制度もあります。定住の促進という目的が根本にある家賃補助が、豊島区は非常に脆弱でファミリー世帯のみとなっています。
②不十分な空き家対策の充実を
豊島区には現在2万戸以上の空き家があります。この空き家への取り組みとして横須賀市では市で空き家の紹介をし、リフォーム費用を上限30万円まで負担します。ひたちなか市では、空き家に住んだ方に5年間2万円を補助しています。いずれも行政が率先して、空き家にあまりお金がかけずに若者が住めるように積極的に取り組んでいます。
菅谷さんのウェブサイトやSNSはこちら。
すがや圭祐 (@sugaya_keisuke) | Twitter
木下隼さん(東京都豊島区議選)
次も豊島区議選挙立候補者の方。不動産仲介会社の社長である木下隼さんです。なぜ木下さんを知ったかというと、以前参加した豊島区居住支援協議会が主催した空き家・空き室活用説明会についてネットで色々調べていたら、同じように空き家活用説明会に参加された木下さんのブログ記事を見つけたからでした。
豊島区議会議員選挙立候補予定者一覧|豊島区議会議員へ立候補を決意!木下隼
政治理念は単純明快で「若者世代に投資」「未来のために花を育てる」というもの。11年間不動産の仕事に携わってきた中で同世代のお客さんの声をたくさん聞いてきたそうです。所得の高い新婚世帯はタワーマンションに引っ越すが、所得の少ない新婚世代は出産を機に豊島区から出て行ってしまうことが多い、と。そこで子育て世帯向けに家賃補助をしようとしています。
私は20代~40代の子育てしている家庭とカップルに
家賃手当
更新料負担
固定資産税負担
を政策に掲げています
僕達20代~30代の人の生活において家賃は重要な要素です
電車で5分~10分でとなりの区や埼玉にアクセスできる豊島区
豊島区にこだわる子育て世代はあまりいません
いい物件があったから
たまたま豊島区に住んでいる
そんな若い人たちがほとんどです
若者世代に長く住んでもらうためには
家賃手当
一番効果的、かつ嬉しい政策です
茨城県では実際に導入している行政もあります
ほかにも賃貸住宅への入居審査が厳しい問題についても盛り込んでいます。
①20代~40代のカップルと女性に家賃手当or更新料負担or固定資産税免除
②空き家問題に反して入居審査が厳しい だれもが物件を借りられる区の賃貸保証制度
③女性が住みたい街づくりで消滅可能性都市から脱却「ワークライフバランス」「防犯」
④100億円の借金、新公会堂にNO!子供の未来のために豊島「花と緑」街づくり
⑤子育て問題 メディアリテラシーと食育 被曝していない食材を給食に
⑥ワンルーム規制とファミリー推進 新築の一階には保育所か介護施設の設置推進
⑦非核都市宣言豊島区 核兵器開発につながり、だれも責任の取れない原発にNO!
木下さんのブログやSNS、紹介記事はこちら。
木下隼 (@Hayato19820707) | Twitter
【統一地方選挙フォークロア・プロジェクト】⑤木下隼:現在の若者の苦労を経験/目撃してきた不動産仲介フリーランサーの挑戦(東京都・豊島区) | 8bitnews
長坂なおとさん(愛知県豊橋市議選)
最後は愛知県豊橋市議会議員選挙に立候補される長坂なおとさんです。長坂さんは商店街マネージャーとして豊橋市内の空き店舗や空き家を活用してまちのコンテンツを生み出したりされています。長坂さんが書いた地域おこし協力隊についての記事なんかは地方創生に必要な施策のポイントが書かれてあります。
(画像引用元:長坂なおとさんのFacebookより)
長坂さんの市議選立候補はなんで知ったかというと、都議のおときた駿さんのブログに載っていたからです。これまでの商店街マネージャーの知識や経験を活かした具体性のある政策が魅力です。
長坂さんのウェブサイトやSNSはこちら。