読書メモ, 中川寛子 の検索結果:
…家問題 中川寛子著」読書メモ(7) - 空き家の活用で社会的課題を解決する) 適法ではない、放置期間が長く、建物自体が活用できないほど老朽化が進んでしまったなどというもの 現在は誰も住んでいないけれど、いずれ帰ってくるかもしれないからそのままにしておきたいという理由から放置されているもの その家に対する愛着から、自分は住んでいないが、そのままにしておきたいというもの 家って経済合理性だけでは判断がつかない面が多分にあります。生まれ育った家で思い出がたくさんある、先祖代々住み継…
戸建て空き家の用途変更を促す 社会的課題解決のために空き家を活用する 「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案」も閣議決定 戸建て空き家の用途変更を促す 国会は現在色々揺れていますが重要な法律案の閣議決定もなされています。その中の一つに、戸建て住宅を住む以外の用途に変更しやすくする「建築基準法の一部を改正する法律案」があります。空き家活用において、これまで通り「住宅」という機能以外にも「店舗」や「保育所」などに利用できれば活用の選択肢は広がります。しかし、住宅を店…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第9回目(ラスト)です。過去記事はこちら。ここまで読み込んできて、空き家に限らず、不動産を活用する上で最初に重要な要件となるのは立地ということでした。つまり多くの人が訪れやすい場所であれば活用の仕方もバリエーションが増え、収益性も優先できるというわけです。もちろんサービスのクオリティや雰囲気作り、コンセプトは重要です。 具体的には住宅、シェアハウス、オフィス、シェアオフィス、SOHO、カフェやレストラン、雑貨店や書店、ブティックなどの店舗、ギャラ…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第8回目です。過去記事はこちら。第1章は、空き家の現状と発生のメカニズムがテーマでした。第2章は、空き家の活用を阻む、「立地」「建物」「所有者」「相談先」の4つの障壁を解説されています。今回は4つのテーマのうち「所有者」「相談先」の2テーマについて書かれているp.91-102をまとめます。 やっぱり大事な人間関係 前回記事で見てきたような借主募集中及び賃貸意向者が貸すにあたる不安を解消するために大事なのは、まず人間関係です。地域の空き家を借りるた…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第7回目です。過去記事はこちら。第1章は、空き家の現状と発生のメカニズムがテーマでした。第2章は、空き家の活用を阻む、「立地」「建物」「所有者」「相談先」の4つの障壁を解説されています。今回は4つのテーマのうち「所有者」について書かれているp.85-90をまとめます。 論理的な解決は難しい「所有者」 空き家の活用を阻む障壁の3つ目は「所有者」の問題です(1つ目と2つ目は前回記事をご覧ください)。というのも2013年に行われた空き家所有者に対するア…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第6回目です。過去記事はこちら。第1章は、空き家の現状と発生のメカニズムがテーマでした。第2章は、空き家の活用を阻む、「立地」「建物」「所有者」「相談先」の4つの障壁を解説されています。今回は4つのテーマのうち「立地」「建物」の2テーマについて書かれているp.66-85をまとめます。 不動産の希少性は「立地」にある 空き家に限らず、不動産すべての活用においてポイントになるのは利便性の高さです。背景にあるのは、 バブル以降、土地価格、住宅価格、賃料…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第5回目です。過去記事はこちら。「第1章 いずれは3軒に1軒が空き家?ー現状と発生のメカニズム」(p.47-57)をまとめます。 登記情報と所有者情報、納税情報がバラバラ 前回ご紹介したように、親から子へ、孫から子へ空き家を相続するときは、所有権移転登記は任意であるため、空き家の所有者がわからない事態が起きています。所有者でなくても、固定資産税などの税金を払ってくれていれば、行政的にはそれで構わないというスタンスですが、必ずしも所有者以外の人が税…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第4回目です。過去記事はこちら。「第1章 いずれは3軒に1軒が空き家?ー現状と発生のメカニズム」(p.36-47)をまとめます。 賃貸アパートは事業としてではなく、税制による誘導で建てられる 本来、賃貸住宅の経営は事業として積極的に地域の需要を見て建てられるはずです。しかし、国土交通省の2007年の調査によると、大家が賃貸住宅の経営に携わった動機のうち、相続対策は34.7%、節税対策は24.3%だったそうです。 (画像引用元:民間賃貸住宅に係る実…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第3回目です。過去記事はこちら。「第1章 いずれは3軒に1軒が空き家?ー現状と発生のメカニズム」(p.27-36)をまとめます。 住宅の原価が低すぎる 質の高いものはなんにしろ、大事に使いますよね。住宅も質が高ければ、長く大事に使い続けようと思うものです。しかし、日本の住宅の質に問題があると指摘しています。全国展開しているハウスメーカーやデベロッパーの建てる住宅は、宣伝広告費など、直接住宅の品質に関わらない経費が多く含まれるそうです。地場の工務店…
…題(ちくま新書)」の読書メモの第2回目です。過去記事はこちら。今回は、「第1章 いずれは3軒に1軒が空き家?ー現状と発生のメカニズム」(p.20-26)をまとめます。 戦後の住宅不足(420万戸)は1968年の時点で量的に充足 2014年7月に公表された総務省のデータによると、全国の空き家数は820万戸。総住宅数に占める割合は13.5%。野村総研が2015年6月に発表したニュースリリースによると、住宅の除去や減築などが進まない場合、2033年には総住宅数が7100万戸、そのう…
…ので、何回かに分けて読書メモを書きたいと思います。今回は、「はじめに」をまとめます。 (画像引用元:株式会社 東京情報堂 Webサイト 〜 中川寛子 〜 | トップページ | 住まいと街の解説者、中川寛子(東京情報堂)のサイトへようこそ。スポーツやニュースを解説する人がいるように、分かっているようで分かりにくい不動産情報を、活字やセミナーなどを通じて公平、平易に解説します。) 現在、空き家を抱えている人たちに実害がなく、痛くも痒くもない まずは、「はじめに」から行きましょう。…