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個人住宅の空き家活用の鍵は「借主DIYによる修繕・改修」と「定期借家制度の利用」

空き家って純粋にもったいない

 

空き家に限りませんが空き店舗、空きテナント、空き室など空いたスペースって純粋にもったいないです。誰かが管理しないとどんどん劣化したり荒れてきてしまう。

 

四六時中、特定の人が管理するっていうやり方ではなく、余裕のある人や興味のある人が少しずつ知恵や力を出し合って空き家をシェアしながらマネジメントしていく仕組みがつくれたら良いなと思います。

 

空き家とか、純粋にもったいないですからね。オーナーが管理に困っている空き家を、掃除・修繕しながら若い人たちで使っていく、というのは全国的に使えるモデルだと思います。

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期間限定で空き家を借りて、利用者負担で掃除や修繕を行う

 

空き家オーナーの7割は空き家のまま放置していますが、そのうち約半数は「賃貸してみたい(賃貸を考えてもよい)との意向を有しています。

 

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そしてその中の約75%の賃貸意向者の方々は、入居者負担ならば修繕等を行ったならば賃貸しても構わないというアンケート結果が出ています。

 

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一方、賃貸意向者が考える「貸すにあたり心配な点」の上位2つは

 

  1. 貸し出すには相応のリフォームが必要なのではないか
  2. 一度貸し出すと、返してもらうのが大変なのではないか

住宅:個人住宅の賃貸流通の促進に関する検討会資料 - 国土交通省 第3回(平成25年12月2日)(資料9)消費者アンケート調査(速報)

 

です。1については利用者負担で必要な修繕や改修を行うことで解消できます。2についても「定期借家制度」(原則、更新しないが、双方の希望があれば再契約可能。2000年に導入。)を使うことで正月開けからお盆前までの半年間だけといった期間限定の借家契約を結ぶことで解消できます。

 

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個人住宅の空き家活用の鍵は「借主DIYによる修繕・改修」と「定期借家制度の利用」

 

空き家オーナーさんの考えをふまえると、借主が自分たちで必要な修繕をしてくれて、一定期間の範囲内ならば貸してもいいよというケースが多いと思います。欲を言えば、ここらへんを上手く調整してコーディネートしてくれる中間支援NPOの存在も重要になってきますね。

 

「空き家だけど、盆とか正月とか、時々使うんですよ」という場合は、オーナーが使う日程に会わせて、住人が清掃し、その期間のみ一斉に家を空けて、オーナー家族が帰ってこれるようにしてもいいわけです。「空き家を完全に譲ってください!」というのはハードルが高いので、うまくニーズを調整して、いい仕組みを作っていけるといいですね。中間支援的なNPOの存在が鍵になっていくのでしょう。

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「NPO法人尾道空き家再生プロジェクト」のような地域一帯の空き家問題に取り組むNPOなどと協力出来ると面的に広がっていくのかなと思います。

 

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