商店街の古民家(元薬局)が、当時の趣をそのまま残したカフェに
2週連続で墨田区は東向島にある”鳩の街商店街”の空き店舗を活用した「古民家カフェこぐま」へ行ってきました。今回は「焼きカレー」と「ハンバーグセット」を頼みました。
「こぐまカフェ」さんは夫婦で営業されているんですが、今回ご夫婦にお話を伺うことができました!(ちょうどお昼どきで忙しいにもかかわらず大感謝です)以下、空き店舗活用に至った経緯と現在の「鳩の街商店街」の空き店舗活用の状況についてお聞きしたことをまとめます。
向島という街の魅力と空き古民家の発見
下町・東向島に「古民家カフェこぐま」がオープンしたのは2006年11月。劇団を主宰している山中ご夫妻が向島に3年間通っているうちに、たまたま当時古道具屋だった古民家が空いていたので、カフェ兼自宅として活用することに決めたそうです。
カフェは昭和2年に建てられた5軒長屋(3軒のみが現存)の角にあります。
昭和2年築造って戦前の建物ってことですね。まさに古民家。
戦前から昭和50年まで薬局で、その後、古道具屋になったそうです。古道具屋も薬棚になっている壁や、土間から続く小上がりの調剤室をそのまま使っていたので薬局の趣がそのまま活かされているみたいです。
詳しい情報は店内に置いてあった「Cocochi Life vol.6」という富士住建が発行する雑誌に書いてありました。
もともと明治時代の西洋館などが好きということで、新しい建物より歴史や時間を感じる古い建物の良さを活かしたいという発想を持たれていたそうです。
店内のテーブルとイスは小学生頃に使ってたようなレトロ感がありました。それもそのはず、旦那さんの実家が学習塾をしていたので、その机とイスを活用したそうです。テーブルをよく見ると子どもの落書きがある。本当だ。
「鳩の街商店街」空き店舗活用のパイオニアかつロールモデルに
「鳩の街商店街」の空き店舗活用はこの「こぐまカフェ」さんが第1号だそうです。こぐまカフェの空き店舗活用をロールモデルに、商店街内の他の空き店舗も活用の模索を始めたそうです。 その模索の結果、アパートの空き室を商店街組合で一括借り上げして「チャレンジショップ」としてオーナーを公募し、ショップ経営に挑戦してもらっているそうです。
全7室の空きアパート「鈴木荘」を商店街組合が一括して借り上げ、各部屋をチャレンジショップとして、オーナーを公募し、ショップ経営に挑戦してもらおうというもの。空き店舗が目立つ鳩の街通り商店街を少しでも活性化しようという理事長の願いがかないました。
チャレンジショップ「鈴木荘」も写真撮ってきました。
マッサージ屋さんの「トータルヘルスケア若石(ジャクセキ)」 と自転車関連の服飾雑貨・小物屋さんの「千輪(chirin)」。他にも4軒入居しているようです。
なんと鳩の街商店街のホームページは「こぐまカフェ」の山中さんがつくられているそうです。商店会の理事にもなられて今では地元商店街を引っ張っていかれている存在になっているんですね。
「こぐまカフェ」が空き店舗活用のパイオニアとしてロールモデルになることで、後続の空き店舗活用事業につながっていく好循環があるのかなと思いました。
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こぐまカフェさんのポストカード↓