まちのトレジャーハンティング(まちの宝探し)
ついに明日、明後日、都内初のリノベーションスクールに参加してきます。会場は豊島区立朋友小学校。明日(初日)は「トレジャーハンティング(まちの宝探しワークショップ)」と「オープニングパーティー」。明後日(2日目)は「ワークショップ」「報告会」「クロージングパーティー」という行程です。今年5月に豊島区は首都圏で唯一「消滅可能性都市」として指摘されるぐらいなので、子育て世帯が住みたくなるような街を作って行けたらいいと思います。そしてその手段として空き家活用を進めていければと。
まちのトレジャーハンティング@豊島区│豊島区公式ホームページ
豊島区の魅力
豊島区と言ってもなかなか一言では言い表せないですが強いて言うならば、池袋駅周辺のごちゃごちゃした危ういけれども魅力的なエリアと大塚や巣鴨といった下町情緒のある落ち着いた雰囲気のエリアとのギャップがぼくは好きです。大学時代に池袋〜巣鴨は通っていたからというのもありますが。
豊島区の基本情報
豊島区の資源を具体的に見て行く前に、基本的な情報を押さえておきます。
(1)人口と世帯(平成26年11月1日現在)
<住民登録>
- 総数 275,403人
- 男 138,795人
- 女 136,608人
- うち外国人数 21,456人
- 世帯数 166,796世帯
(2)子育て(平成26年4月1日)
- 就学前児童人口 9,944
- 保育サービス利用児童数 3,990
- 待機児童数 240
(3)空き家(平成20年住宅・土地統計調査)
- 住宅総数 168,250
- 空き家数 21,680
- うち「賃貸用の住宅」 16,680
- うち「その他の住宅」 3,730
ほかにも、2010年国勢調査で人口密度日本一(豊島区 - Wikipedia)や乗車人員1日平均550,350人で新宿に次ぐ第2位(各駅の乗車人員 2013年度 ベスト100:JR東日本)、住みたい街ランキング関東編総合第3位(2014年 関東編 総合 住みたい街ランキング | SUUMO(スーモ))など、国内を代表する都市であることは間違い有りません。
待機児童数240って少なすぎ。空き家が約2万戸もあります。
豊島区の空間資源
では次に具体的な資源について見て行きます。「空間資源」と言えば建物、土地、道路、公園、屋上、壁面、地下など空間やスペースはそれだけで資源です。約2万戸ある空き家は代表的な空間資源と言えます。
豊島区の人的資源
これは住む人、働く人、学ぶ人、遊ぶ人など一人一人のことです。でも漠然としてしまうので、リノベーションまちづくりに興味がある人、住宅や建築、不動産、まちづくりについての知識やスキルがある人などです。具体的には空き家を提供してくださる不動産オーナーやその空き家を使ってお店を出す商店主、リノベーションを手掛ける人たちなど。
豊島区の文化資源
これはめちゃくちゃ豊富です。
- アニメ(乙女ロード)
- ネットカルチャー(ニコニコ本社)
- マンガ(トキワ荘)
- コンサートや演劇(東京芸術劇場)
- 小説やドラマ(池袋ウェストゲートパーク)
- 音楽(楽器屋、ライブハウスがたくさん)
- コスプレ(池袋コスプレハロウィンフェス)
- 大学(学習院、帝京平成、立教など)
豊島区の歴史資源
文化と歴史はかなりかぶると思いますがあえて分けると。
- 商店街が多い(1㎢当たりの商店街の数が台東区に次いで多い)
- 遠山の金さん、芥川龍之介、高村光太郎・千恵子など歴史上の人物の墓が多い
- ソメイヨシノの発祥地(現在の豊島区駒込の染井村の植木職人が作った)
- 鬼子母神
- 雑司が谷霊園
- 都電荒川線
豊島区は相当な資源を抱えた街
ほかにも商業施設は凄い充実っぷりです。でも今回の趣旨は「リノベーションまちづくり」なので、いかに空き家や空き室、空き店舗をリノベーションして付加価値をもたせ、それをエリアに波及させていくということです。そして子育て世帯に気に入ってもらえる街にするために、空き家を活用して小規模保育所や学童施設を開いたり、カスタマイズ賃貸物件として貸し出したり、ちょっとお茶しながら子供を遊ばせることも出来るコワーキングスペース的な場所をつくったり、ですかね。
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