マチノヨハク

空き家を活用して新しい価値をつくる

空き家の処遇について投資回収も含めて相談に乗ってくれる人・サービスが必要【雑談】

東京都文京区内のとある裏通りにて

 

先週、都内で開かれたリノベーションのイベント会場に行く途中、車がビュンビュン走る表通りではなく一本外れた裏通りを歩いていたんですね。そうしたらおもむろに現れた一軒の空き家風の建物。

 

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建物一帯に「文京区道路課」のカラーコーンが置いてあって「KEEP OUT(立入禁止)」のテープで囲われていました。

 

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入り口のドアには文京区危機管理課と建築指導課からの張り紙が。おそらく適正管理の指導また活用や除却についての提案をしようというつもりなのでしょう。

 

空き家放置の理由は様々

 

この建物は3階建てくらいのビルで(○○ビルという表示も有り)、何かの作業所?工場?のような雰囲気でした。個人住宅ではないので「物置」にしている感じではなく、建物の傷み具合(所々崩落気味)から推測すると作業所又は工場の移転などに伴い所有者も引っ越して次第に管理が行き届かなくなっていった、というストーリーを想像します。加えて所有者が高齢で亡くなっていたりで相続人が複数(兄弟姉妹)いたりして、その相続人に管理の当事者感覚が無かったりするのかもしれません。空き家問題と相続とは深い関係があるようなのです。

関連過去記事:空き家問題と相続とは密接な関係、親が子どもたちに持ち家をどうしてほしいか事前に話し合うことが大事:ざっくり分かる!NPO法人空家・空地管理センター事務局長が語る、空き家問題の現状

 

強化される空き家対策

 

先月、空き家対策特別措置法が成立しました。来年6月までには施行されるようです。何が変わるかというと、市区町村による「空き家への立入調査の権限強化」や「所有者情報把握のために固定資産税情報の活用が可能になる」などです。防犯や防災、景観や衛生上、街にとってマイナスに作用するまたはしそうな空き家と推定される建物は、とりあえず所有者に連絡が行くようになるんだと思います。そこで維持管理なのか活用なのか解体なのか、その建物や所有者の思いに沿った処遇を考えていくわけです。

 

気軽に空き家相談が出来る人やサービスがあるといい

 

所有者の立場になってみると、臭い物に蓋をしてきた、解決を先送りにしてきた空き家に対して急に行政が介入してくることは結構ストレスなのかなとも思います。なので事前に気軽に空き家の処遇について相談出来る人なりサービスがあるといいなと思います。費用対効果についても的確にアドバイスしてくれるようなコンサルタント的な。今の所、「空き家管理」については結構広がってきています。「空き家解体」については補助金が出る自治体もあります。そして「空き家活用」についてはリノベーションにより建物の価値を高めるといったやり方だったり、「借主負担DIY型賃貸借契約」や「定期借家契約」といったニッチな賃貸借契約などが既に行われています。でも何がベストな道なのかわからないから相談しようにも踏み出せないという所有者も多いと思います。東京都世田谷区などでは空き家相談窓口を設けるなどしています。普通の不動産屋にとってはあまり商売にならないからこそ放置される空き家なわけで、NPO的な組織やサービスが必要なんだよなと思っています。

 

高知で空き家をシェアハウスなどにする取組が始まっていますし。仕掛けて行く「人」がまだまだ圧倒的に少ないので、まずはやってみるしかないんでしょう。ネットやSNSを上手く使って、空き家活用に興味を持っている所有者と空き家なり場所を求めている住み手・借り手とをマッチングしたいです。

 

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高知空き家活用団体(仮) on Strikingly


高知の「空き家活用」を促進するための団体を作りましたよ : まだ東京で消耗してるの?

 

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