住み続けたい街に
高度成長期に、駅から離れた場所に建てられた戸建て住宅や団地の住人の高齢化し、建物も老朽化しています。そしてそこに住む高齢者にとっては駅から離れていると何かと不便です。そして子育て世帯にとっては広い間取りの住宅が必要ですが、なかなか良い物件が見つからない。この双方の困りごとを解決する仕組みとして”住み替え”の促進があります。
東急線沿線を"いつまでも住み続けたい街"として価値を高めていくために、東急電鉄では世代毎に変化し続ける多様なライフスタイルに合わせた「住みかえサイクル」を提案し、そのスムーズな実現のために、"住みかえる前の準備"から"住みかえた後の暮らし"までトータルなサポートメニューとセットになった住宅開発が必要であると考えています。
(画像引用元)
東急電鉄が掲げる「住み替えNEXT」というコンセプトは住む人も建物も新陳代謝していくエコシステムを構築することを目的にしているのだと思います。
駅を中心とした街づくりの中で「住みかえサポート」「暮らしのサポート」の2つのサポートメニューを揃えることで、「住みかえ」を促進し、多世代共存型の活気あふれる"新しい街の価値"を創り上げ、沿線住民の皆様の生活満足度の向上に寄与することを目指しています。
住み替え支援システム「ア・ラ・イエ」
東急電鉄の住み替え支援システム「ア・ラ・イエ」は東急線沿線の高齢世帯の戸建て住宅を改修し、それを子育て世帯に販売するという仕組みです。
東急田園都市線沿線で売却を希望している戸建て住宅を新築同様にリフォーム(リファービッシュ)し、資産価値を高めて再び若いファミリー世帯に向けてリファービッシュ住宅「ア・ラ・イエ」として販売する、沿線の良質な住宅ストックを活用した住み替えシステムである。
「ア・ラ・イエ」は2005年にスタートした事業で、東急電鉄では早い時期から住み替えによる沿線価値の維持・向上に戦略的に取り組んできました。
(画像引用元)
「ア・ラ・イエ」は2005年にスタートしてから順調に成約件数を増やしていきました。しかし、70組を超えたあたりで2008年9月、リーマンショックが発生します。その結果、多数の買取在庫を抱えることになります。
(画像引用元)
次世代郊外まちづくり、一棟まるごとリノベーション
そこで次は「買取再販型モデルハウス」方式へと転換します。現在は横浜市と連携したプロジェクトである「次世代郊外まちづくり」や「一棟まるごとリノベーション」などに取り組んでいます。
東急電鉄は少子高齢化が進む沿線の駅を中心に、それぞれのまちの暮らしやコミュニティにふさわしい「100駅100通りのまちづくり」を進めています。渋谷、二子玉川、たまプラーザではすでにモデルづくりが先行しており、中でもたまプラーザ駅周辺では、横浜市と連携したプロジェクト「次世代郊外まちづくり」や、住み替えを軸にまちを活性化する取り組みを展開。ソフト・ハードの両面から、高齢者が安心して住みやすく、若い世代にも魅力的な持続可能なまちとして再創造しようとしています。
次世代郊外まちづくり リーディング・プロジェクト|次世代郊外まちづくり