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空き家グッド

空き家、空き室、空きビル、空き店舗、空き倉庫は問題ではなく可能性!空き家を活用して社会的課題を解決し、新しい街のコンテンツに生まれ変わらせる。そんな観点から書いているブログです。

【メモ】ポテンシャルの高い空き家ばかりではない

2人に1人は親の持ち家に住むつもりは無いという調査結果もあるように、空き家が増加する背景には相続の問題が大きく絡んできます。つまり管理責任者が不明確であると売却や賃貸、管理や解体などの対応が先送りされ放置。最悪の場合、やがて”危険な迷惑空き家”になってしまいます。

 

こちらの動画では”危険で迷惑な空き家”の所有者の家族へ、空き家を放置していた理由などを取材した内容が放送されています。

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すえおか雅之 TBS 「Nスタ」出演 迷惑空き家対策2 - YouTube

こちらの東京都文京区の空き家の解体費用は200万円。所有者は介護施設に入所しているそうです。

 

周辺住民の生活を脅かす迷惑空き家

 

足立区にある20年以上放置されている空き家は窓ガラスが割れ、その破片が道路に散乱しています。2階にある物干し台も傾いていて、今にも道路上に崩れそうです。子供が通行するときなんかはとても危険です。

 

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雨や雪で屋根の瓦がポロポロ落ちたり、大きな地震が起きたらもう建物ごと崩れてしまう可能性もあります。

 

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野良猫が棲みつき、糞尿など衛生環境の悪化も大きな問題です。梅雨時は臭うとか。

 

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所有者が誰だかわからない

 

30年前に女性が一人暮らしをしていたという空き家では、近隣住民しかり町会の役員ですら所有者の所在や名前すらわからないと言います。

 

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番組取材班は建物の登記を調べるために東京法務局へ行って権利関係を調べたところ「未登記」ということで誰が所有者なのかわからずじまい。

 

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戦後の混乱期に建てられたと思われる家は権利関係を示す登記の必要が少なかった」そうです。

 

空き家放置の理由

 

荒川区にある築70年の老朽空き家。所有者の娘さんが近くに住んでいます。床は腐敗しているし、とてもじゃないけど住める状態じゃありません。それでもなぜ空き家のまま放置しているのか。

 

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所有者の娘さんが30年前に結婚してからは所有者である母親が一人暮らし。そして5年間に介護施設に移ってからは空き家状態になります。

 

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母親が認知症で、持ち物などを勝手に処分することができなかった」というわけで空き家の放置状態が続いているそうです。

 

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こういうときのために「成年後見制度」ありますが、手続きが煩雑で利用しなかったそうです。そして母親は昨年他界。残った空き家をどうするか、わからなかったそうです。

 

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今は「空き家相談」でググればたくさん出てきます。

 

東京都文京区の空き家対策

 

東京都文京区では解体費用を最大200万円まで補助する代わりに跡地を公共目的のために区が借り上げるという、全国的にも珍しい空き家対策が昨年度からスタートしています。こちらのケースも一人暮らしの所有者が施設に入所したことで空き家となりました。そしてやはり、なかなか売ったり貸したり、ましてや解体したりは出来ませんでした。

 

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解体後は”憩いの場所”になるとのことで、公園とかになるんでしょうね。

 

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所有者のマインドは変わらない

 

住宅へ思い入れ、持ち家ならば尚更だし、時代背景的に考えても戦後から高度経済成長期にかけて「夢のマイホーム」が豊かさや大人としてのゴールだった価値観。人口減少と高齢化でこれまでと全く逆の縮退する経済情勢に移っている中で取り残されているのが空き家問題と言えます。確かに昭和的価値観では所有することが正義でした。しかしもう所有することで価値は生まれず、使用することでいかに価値を生めるか、そこが問われています。

 

今回紹介したような、独居高齢者が施設入所して空き家になる、けれどもいつか戻ってくるから空き家のままにしておく。そういうケースはますます増えるでしょう。ポテンシャルの高い空き家もあれば、活かしづらい空き家もあります。