空き家をシェアキッチンに
学生による空き家改修プロジェクトって、結構全国的にやっています。
東京都江東区にある芝浦工業大学もその一つ。芝浦工業大学の学生プロジェクト「空き家改修プロジェクト」は約1年をかけて空き家の改修に取り組み、今年3月、静岡県東伊豆にある消防団の器具置き場跡地がまちのシェアキッチンへと生まれ変わりました。
芝浦工業大学(東京都江東区豊洲/学長 村上雅人)の学生プロジェクト団体「空き家改修プロジェクト」が取り組んでいた、静岡県賀茂郡東伊豆町稲取にある地元消防団「第六分団」の器具置き場跡地をシェアキッチンへと改修するプロジェクトが完成を迎え、「ダイロクキッチン(※)」と名付けられ、オープニングイベントを開催しました。
※ 東伊豆町消防団の第六分団器具置き場だったことから「ダイロク」と命名
~空き家問題の解決を通じて、地域と人をつなぐ~ 学生が伊豆の消防団跡地をリノベーション「まちのシェアキッチン」オープン - SankeiBiz(サンケイビズ)
改修前の様子。(画像引用元)
改修後のオープニングイベントの様子。東伊豆町長などによるテープカット、地場産野菜や地元の高校生が作ったケーキなどの販売、地元グルメ「かき菜の雑煮」の無料配布などなど地元自治体や学校、住民などが完成をお祝いしました。(画像引用元)
シェアキッチンの調理設備の整備費用をクラウドファンディングで獲得
こういったプロジェクトを進めるにあたってはたくさんのリソースが必要になります。マンパワーとなる学生や学校関係者に改修を手伝う職人さんや業者さんなど。時間。最後に資金が問題です。大学と町からの助成金が出ているそうですが、プロのシェフも呼べるような調理設備にグレードアップさせるために、クラウドファンディングで40万円近く獲得しています。
(画像引用元:空き家を改修して地域の人が集うシェアキッチンをつくりたい!(守屋 真一) - READYFOR (レディーフォー))
建築学生×空き家改修=まちのコンテンツ
空き家改修プロジェクトは、芝浦工業大学の建築学生たちがメインとなって手がけています。空き家改修という実践の場で得た経験は卒業後も役立つのだと思います。東伊豆町の特産である金目鯛や地場産野菜を活かしたシェアキッチンで町内外の人たちを呼び込もうというわけです。
今回2年目の東伊豆町でのプロジェクトでは、元第六分団消防団器具置場を、町内外の人が集うシェアキッチンスタジオ「ダイロクキッチン」に地域の方と共同で改修しています。大学で学んできた建築の知識と技術を活かし、実施の場で挑戦していきます。
地元の方々と協力して改修作業にあたっています。(画像引用元)
東伊豆のほかにも徳島や相模原でも空き家改修
芝浦工業大学の空き家改修プロジェクトは、今回の東伊豆の空き家改修だけではありません。徳島では古民家をゲストハウスにリノベーションしたり、相模原では社会福祉法人の施設へリノベーションしたりしました。
今回のシェアキッチンの今後については、プロジェクトのメンバーを中心にNPOを立ち上げて管理・運営を行っていくとのこと。今後どのように持続可能にしていくのか注目しています。
今後は、プロジェクトの学生を中心にNPO法人を立ち上げて管理・運営を行っていき、希望者を募って期間限定のショップを開けるような場所として機能させたり、定期的にイベントを開催して稲取を盛り上げていく拠点づくりを続けていく予定。
大学プレスセンター - 学生が伊豆の消防団跡地をリノベーション「まちのシェアキッチン」オープン 〜空き家問題の解決を通じて、地域と人をつなぐ -- 芝浦工業大学
夜はスポーツバーに。素敵なまちのコンテンツの誕生です。(画像引用元)
次の空き家改修プロジェクトが楽しみ
ウェブサイトによると、空き家改修プロジェクトの第3期メンバーを募集しているようです。今後どんな空き家改修を手がけていくのか注目したいと思います。
芝浦工業大学空き家改修プロジェクト(ウェブサイト)
空き家改修プロジェクト(Facebook)
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